2007-01-01から1年間の記事一覧

私の三つ星

ミシュランの三つ星日本版が発表されたとかで、グルメ界は大騒動。しかし、私は食事(カリリー制限) されている身なので、こうした事柄には一切関係(関心)がない。食事に関しては、基本的に粗食であろうとも、カロリー制限内で栄養に偏りがないものであれ…

時計---- 一期一会の針音(再録)

私は散文(いい加減)型の人間で、とても詩集片手にプラタナスの道を散策出来るような風情でもない。 また、中高年という立場からすれば、そういうことにいささかの気恥かしさを覚える、というのが何やら自分にふさわしい態度であるように も思える。(もち…

道遥か-----男料理(再録)

思い立って、一日だけ男性料理教室に参加したことがある。理由は、直接的には将来の「自立」のためだが、ほかに稽古事特有の前頭葉育成のための刺激/啓発が欲しかったからでもある-----と、一応大きく構えておこう。 料理というものは、食材、調味料、料理…

NOVA破綻/英会話教室見直し?

NOVAも企業であるからには、栄枯盛衰があるのはやむをえない。ただ企業の存続と40万人いるとされる学習者への正しい英会話教育が両立するかどうかは微妙な問題である。 英会話学習熱は日本の国際化、あるいは異文化理解、さらに日本語力増強にとって、恐らく…

時事寸感(6)ケータイ小説 ほか

◇ ケータイに書き込み、それが出版された小説がベストセラーになっているという。著者及び読者層は10代から20代前半の、それも女性に多いそうだ。 従来の小説読者層とは明らかに違うとされるから、これが今後の小説世界を支配する勢力になるとは思われないが…

時事寸感(5)「楽しむ」とは? ほか

◇ 前に書いたと思うが「「楽しいことをするのではなく、することを楽しむ」という名言がある。 これは療養中の人、あるいは定年前後の人を励ます言葉として有効だと思われるのだが、もっと広く一般人の生活にも応用出来るもののようだ。 普通、若い時は暇に…

時事寸感(4)沢尻エリカ ほか

◇ 公式舞台上での不遜な態度と人を食ったような無愛想な発言で大バッシングを受けたエリカ様は、後日のインタビューで、涙を流して謝罪していた。 これを巡って、小倉キャスター(フジテレビ)が司会する番組で、この謝罪でエリカ様は免罪となるのか、それと…

武士の情/がん難民

知人(病気療養中)から「がんから5年」(岸本葉子)を薦められたという話は前に書いた。読んでみて「闘病記」というよりは第一級の「人生訓」であるという印象は、ますます強くなった。 このたびの福田内閣誕生で思うことが二つある。 一つは与謝野官房長…

アンネット・ストウルーナート(再)

以前のブログで、ストウルーナートの「ゴンドラの唄」に感銘した、と書いたが、その続き。 外国人が日本の歌をメインに取り上げるのは珍しいことだし、それに「ゴンドラの唄」を含む歌唱そのものが、日本の心を素直に体現したものだっただけに、強く印象に残…

犬の真心

知人から、ある本を薦められた。岸本葉子「がんから5年」。 岸本氏は、癌手術後、精力的に病気とともに生きる人生の意味を、世に問い続けてきた方である。 普通、病気療養後、退院すると「生還おめでとう」として祝意を表され、それで終ってしまう。ところ…

時事寸感(3)福田総裁誕生 ほか

● 福田総裁/総理の誕生が華やかに伝えられるなか、首相官邸を静かに去る安倍氏の姿が写し出されていた。 志半ばで病気のために心ならずも政権を去らなければならなくなった安倍氏の心情を思うと、深く心をよぎるものがある。私は安倍氏が好きだった。 安倍…

時事寸感(2)福田総裁誕生 ほか

● 自民党総裁選挙について、最も印象に残った事の一つは「派閥」問題だった。 小泉前総理の政治信条の一つは「自民党をぶっこわす」だったが、今回の選挙ではその成果が現れている、と感じたものだった。 マスコミ等は「派閥」を記事作成の拠り所として、何 …

時事寸感/安倍首相辞任 ほか

◇ 安倍首相辞任の衝撃がやや鎮静化してくると、少し事情が見えてきたような気がする。当初、政権放り投げ、敵前逃亡などとも酷評されていたことも、病気がその一因だったことが明らかになると、流石に鳴りを潜めたようだ。 政治空白を招いた責任については、…

脱帽 黒澤明監督作品(その3)

テレビドラマ(黒澤作品のリメイク版)「天国と地獄」「生きる」を拝見したが、ネット上のブログでたまたま目についたものに限っても、いろいろな感想/批評にお目にかかれて、大変参考になった。 黒澤作品の完成度があまりに高かったためか、概して辛口のも…

脱帽 黒澤明監督作品(その2)

9月9日夜、「生きる」(10チャンネル)を見た。 実は、「生きる」という主題について黒澤監督作品を超えるものがあろうとは思われなかったので、どうしても見たいという気分ではなかったが、やはり見てよかった。 生き方(死に様)にはいろいろあってよい…

脱帽 黒澤明監督作品

このところ、テレビ10チャンネルを見ていると、リメイク版の「天国と地獄」、「生きる」が目につく。 前者については、解説版で疾走中の列車から現金3億円を投下する緊迫した場面が紹介されるが、投下現場にあった建物を、監督の意向によって取り壊してしま…

象の背中を誰が見る?(その2)

余命半年の人を扱った小説「象の背中」の映画化が進み、この秋に公開されるという(産経 07.8.28)。 主人公は俳優の役所氏。氏は撮影のために7キロ減量したという。「7キロ減量」というのは、極めて厳しい現象であって、(失礼ながら)知人を例にとると、ま…

音楽閑話(10)ゴンドラの唄 ほか

最近、感銘を受けた歌は、外国人女性歌手 アンネット・ストウルーナが歌う「ゴンドラの唄」である。 彼女は日本の歌曲を主なレパートリーにしているらしく、この世界では有名な存在であるとのこと。何故日本をメインとするのか、おいおいと情報を得たいと思…

ゴンドラの唄

思うところあって黒澤明監督の不朽の名作「生きる」のDVDを求めることとした。 求める理由の一つには、作品のなかで主人公が自分の行く末を覚悟して歌う「ゴンドラの唄」の名場面を見てみたいという気持がある。 このゴンドラの唄は、まるで「生きる」に使わ…

大人の英語学習/寸感(5)

産経の記事(07.8.20)を見て、やっぱりそうか、 と妙に納得させられるところがあった。 記事は「英語は重要 でも何もせず」。 ビジネスマンやOLは、自分の考えを相手に伝える「発信型英語力」が重要と考えていながら、その一方で何もしていない人が 65% 強…

言葉の危うさ

闘病中の知人を見舞った友人の失敗談。 知人の様子を、心配している人たちに知らせようと電話した時のこと、何気持ないいくつかの言葉が、思わぬ波紋を呼んでしまった。 入院患者の個人情報保護のため、病院側ではいささか(当然に)神経質になっている。例…

生きかた上手下手は才能?

ひとしきり医療についての雑感を書いてみたところ、友人から一冊の本を薦められ、購入してみた。 日野原重明「新・生きかた上手」ユーリーク 既刊の「生きかた上手」、「続・生きかた上手」は書店になかったので、おいおいと求めることにしている。 合わせて…

介護の心/人生の答

また知人の話の受け売り。しかし、そう単純簡単な話ではない。 必要あって知人は介護の必要性を申請し、サービスを受けられることとなった。介護の任に当たる担当の方々はいずれも善意の方ばかりで、その心根には感謝あるのみであるが、コムスンの例に見る通…

原点は「食」にあり?

健康と医療に関する素人談義である。 また知人の話を持ち出すが、長年の入退院や通院も「薬石効なく」というか、最近は貰える薬は痛み止めぐらいとなっているらしい。 病院側が「生活の質」と言い出すのは、手術や投薬の 激しい後遺症や副作用に苦しめられる…

私の名曲20選----補遺

先に「どうしても1曲だけ選べ」となったら、サンサーンス「白鳥」を、と書いた。しかし、「1曲」だけ選ぶなどということには何の意味もないし、第一、そんな要望を出す人なんている筈がない。 つまりは、それくらいこの曲が好きなのだ、とい自己満足を無定…

私の名曲20選---- 但し、無定見

このほど「クラシック愛の名曲20選」(加藤浩子、春秋社、CD付き)が出版された。器楽、声楽、オペラなどから「名曲を生み出した女性たち」というキーワードで選ばれたものだ。動と静を取り混ぜた要素も面白い 。解説文も楽しく「ながら聞き」には最適の1枚…

「生きる」意味

◇ 夫たちの癒しの会 先立てることの幸せ ----- これは夫に看取られて世を去った妻が、夫宛てに残した遺言の一部。 ここから読み取れる夫婦像のあり方に、人は様々な感慨を抱くことであろう。 たまたま見たNHKテレビでは、妻に先立たれた夫たちが相寄って作っ…

雑感(2)

◇ ドクハラ(ドクターハラスメント) 主治医の心ない一言で、患者/家族の心がズタズタに傷付けられてしまうことを指すようだ。 例えば、「貴方は何時まで生きられると思っているのか」「セカンドオピニオンが欲しいのだったら、どこか他所の病院へ行ってく…

雑感

◇ ハニカミ王子 先般、ゴルフに打ち込んでいるハニカミ王子の声を密かに拾うべく、王子の友人のゴルフクラブにマイクを仕込もうとしたテレビ局員が、事が露見した後、テレビ局社長に叱責され、また、当然に世間からそのモラルを厳しく指弾されたという事件が…

ライフワーク 3人衆(再録)

私にとっては、定年とは生活の一通過地点でしかなく(本当は、いろいろ迷ったものだが)、もっと大切なことは、会社を勤め上げることよりも、何か自分でも納得出来る「ライフワーク」を残せるか、ということのように思われる。(私の場合は、素人の域を出な…