2011-01-01から1年間の記事一覧

寸感/オシリス、高峰秀子、ジョブス、年賀状

◇ ピアノトリオの新星 最近オランダで売出し中というグループ「オシリス トリオ」のCDを聞いて一驚した。内容はオペラの有名アリアを編曲したものだが、例えば有名どころでは「花の歌」(カルメン)、「星は光りぬ」(トスカ)、「ある晴れた日に」(蝶々夫…

余命とは何か

仏壇の前に大小の骨壺が二つ並んでいる。一つは4年前に亡くなった家内(73)のもの、もう一つは家内が可愛がっていて、家内の死後2年生きてくれて私の支えとなった愛犬ゴンのものである。 仔細あってまだ納骨をしていないが、これらの仲良く寄り添っている…

リハビリ 考

二兎を追う者 一兎をも得ず。私は高校生時代から自己流でヴァイオリンを、そして中年からチェロを始めた。一つの楽器でも難しいのに、更に別なものに手を出しても無益に終わるのは目に見えている。 それも、5、6年前から事情あって二つともやめてしまい、2…

喫茶店考

定年生活の身としては、少しばかりの自由な時間のなかで、図書館へ行ったり喫茶店で暇を潰すのがささやかな楽しみとなっている。 旅行、グルメなどはあとに残るものがないので、まずは敬遠。映画やイベントに出かけるのも費用対効果の点で考えてしまう。音楽…

笑顔のコンサート

あるアマチュアオーケストラの演奏会を覗いてみました。題して「夏休み 親子コンサート」。親子とあるからには、将来のクラシックファンを育成するためのもの。しかし、子供のためだからといって やっつけ仕事ではなく、数ヶ月もの本格的な練習を経ての公演…

「不安定からの発想」---- 児玉氏へ寄せて

最近、名優で文筆にも優れた足跡を残された児玉 清氏が、惜しまれつつ逝去されました。 氏の著作で出版されたもののうち「負けるのは美しく」を、最近愛読しております。 「負けるのは〜」というタイトルは、必ずしも「負け犬」という意味ではなく、氏が自分…

ヴァイオリンの学習/伊丹十三

以前のことですが、惜しまれて世を去られた伊丹十三氏のこと、その多彩な才能、加えてヴァイオリンをもクリアされた才能を讃えて、一文を草してみました。 (*)「音楽閑話」(8)伊丹十三氏とヴァイオリン(2007.4.23) 最近読んだ本に「船上でチェロを弾…

音/音程、この厄介者

● 音/音程、この厄介者 やや専門的 −−−−というよりも、室内楽の合奏という狭い分野の話になってしまうわけですが、上手下手を問わずプロ/アマチュアの演奏者を悩ませている上記の問題について、素人なりの思いを申し上げてみることといたします。根拠も結…

プロ指導の効用 

◇ 私はある室内楽演奏(アマチュア)の全国組織に入っていて、そこでは各地での集会(例会)で希望に応じて臨時の弦楽四重奏等を編成してくれるほか、全員参加型の全国大会や合宿を行っています。 ここでは、会員の技術向上を意図して、演奏のプロが会員の指…