2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

< 二人のドヴォルザーク(その 11)>

このとりとめのない雑文も、そのあまりのとりとめのなさ------ もうオシマイです。しかし、ドヴォルザークの懐のなかで、そのとりとめのなさと共に在ることの楽しさ、今回の多摩ファミリーオーケストラの演目のなかでの、ルロイ アンダーソンの名作「The Gir…

< 二人のドヴォルザーク(その 10)>

閑話休題。 チェロの話でした。 ある天才チェリストは、メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲のソロ部分をチェロで弾き、モタモタしているオーケストラを振り返っては大笑いしたそうですが、チェロ一つにも、逞しいアメリカのパワーが感じられるようです。 …

< 二人のドヴォルザーク(その 9 ・補遺)>

< 二人のドヴォルザーク(その 9 >文末のCD「Magical Mystery Classics」について、ブログ「幻 想 の 断 片」(小児科医/バイオリン弾き)をネットで見つけましたので、以下、引用/紹介させて頂きます。 このCDは、ヴァイオリニスト岡田鉄平(桐朋 出身)…

< 二人のドヴォルザーク(その 9)>

ドヴォルザークのチェロ協奏曲についても、いろいろな逸話が残されているようですが、ドヴォルザークがどうして、どこからチェロという楽器の協奏曲の着想を得たのかは分りません。ドヴォルザークが、チェロとアメリカとの相性の良さに惚れ込んだのかどうか…

< 二人のドヴォルザーク(その8)>

名旋律生産家として高名だったドヴォルザークも「家路」の旋律を譜面上に捉えた時には流石に「やった!」と興奮を押え切れなかったそうです。「家路」の旋律というと、小学校の終業時、小学生たちに家路を急がせるように校庭に響いたあのメロデイです。「な…

< 二人のドヴォルザーク(その7)>

本題に戻ります。 地球上にアメリカという国が生まれたことは、人類史上に様々な影響を残しました。世界の警察官としてのアメリカ、大量生産車フォード、摩天楼群、ハンバーガー、そして、何よりも音楽文化面では、黒人霊歌、民謡、ジャズ、映画音楽、ミュー…

< 二人のドヴォルザーク(その6)>

何故 素人の私が「新世界」は取り付き易いように思える、などと口幅ったいことが言えるのか。もともとドヴォルザークが生まれ育った東欧の地は、弦音楽が盛んなところで、人々は教育を受けるまでもなく弦楽器を巧みに弾きこなしたと言われています。 いまで…

< 二人のドヴォルザーク(その5)>

「第8番」と「第9番」には、まず出自の違いがあります。「第8番」は純粋のボヘミア原産。趣味の良い、いい意味での土着の音楽を思わせる傑作で、特に流麗な旋律と故郷への思慕を醸し出す第3楽章が有名です。第2楽章にも特異な印象があり、これを何故か…

< 二人のドヴォルザーク(その4)>

どういう調査なのか分りませんが、あるアンケート結果によると、古今/東西の名曲中の筆頭に挙げられるのは「新世界より」だそうです。(ポピュラーの世界では「Happy Birthday to you.」に次ぎ「Yesterday」(ビートルズ)が第4位だとか)。 「新世界」に…

< 二人のドヴォルザーク(その3)>

次ぎに挙げられたのが「新世界より」。理由が更に分りにくいのですが、ひょっとして「新」が付くところに何か「未熟」なものが感じられるのかもしれません。また「より」が付くのは本格派でない証拠だ------ というような理由が付くとすれば、こういう設問自…

< 二人のドヴォルザーク(その2)>>

本題に入りましょう。勿論、ドヴォルザークという人物は一人しかいません。「二人」というのは、ドヴォルザークの交響曲「第8番」と「第9番」(「新世界」)が、彼の渡米を境にして、何か一皮剥けたような、少し違っているような印象を(私に)与えるから…

<二人のドヴォルザーク(その1)>

「前口上」 この11月上旬、多摩ファミリー オーケストラ(アマチュア)の定期公演が予定されています。 (*)このオーケストラについては、以前、このブログ(「多摩ファミリー オーケストというところ」)で触れてみました。公演には私も関係させて頂くこ…

量から質へ------ の模索

長くアマチュア音楽の世界に籍を置いていると、歌(音楽)は世につれ------ ということが、ある程度察知出来るように感じることがある。 私は素人レベルだから大きなことは言えないが、総じて「量から質へ」ということになるのかもしれない。それにも、いろ…