2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

弦楽器(ヴァイオリン/チェロ)の魅力

ヴァイオリンという弦楽器について興味を持たれる方は少なくないと思われる。この楽器(とチェロ)演奏と数十年付き合ってきた体験を通じて、僅かに言えることを以下に綴ってみよう。 弦楽器は、無造作に感覚だけに誘われで弾いているように見えるかもしれな…

時事寸感(13)後期高齢者、与謝野馨

このたびの山口県の補選での自民党の敗因は、ガソリ ンよりもむしろ後期高齢者医療の問題であったとも言わ れている。何が問題なのか。 もし2 兆円の税収不足が生じ、それを直ちに手当てす る方策が見付からなければ、被害は地方財政を直撃し、 地方の住民生…

本2題/夢をかなえる、作家の選考

◇ 勧められて、売行き70万部と評判の「夢をかなえるゾウ」(水野敬也)を手に取ってみた。 世に成功ハウツーものは多いが、その殆どは大上段に振りかぶったもので、成る程!と感じ入りはするが実行が伴わなわず、気がつけば本は埃を被っていて、暫くすると、…

アマチュア音楽家の周辺事情(2)

前回は「アマチュア音楽家の周辺事情」についての将来展望とも憶測とも推測とも幻想とも、要するに何とも腰の定まらないものを長々と述べてしまった。ご叱正があれば是正したい。 今回は、あまり気張らずに、印象に残ったことを若干 しるしてみることで、こ…

アマチュア音楽家の周辺事情(1)

大人の俄音楽愛好家を含めて、アマチュアのクラシック音楽熱はいまや日常的かつ普通のこととなった観がある。外国では見受けられない素敵なことだ、と囃す声もある。西洋音楽が開花した明治以降、大国なみになったのは経済だけではなかった。別に西欧なみの…

本2題/与謝野馨、岸本佐知子

◇ 与謝野馨氏は自民党の政治家、元・官房長官である。 私は政治向きのことはよく分からないが、この方の隠れファンである。理由は簡単で、かの有名な小泉元首相が一目置いた、とされる人物だからである。 氏は訥弁だ。諄々と語る。能弁家の多い政界のなかで…

「南太平洋」-----ミュージカルの最高峰

最近、幸せな気分でいる。以前から探し求めていた「南太平洋」のDVDが、たまたま立寄った書店で入手出来たからである。 ブロードウエイで大ヒットしたこの傑作が映画化されたのは、もう数十年前。映画それからテレビ映画で何回も見た私は、まずLP盤を手に入…

音楽閑話(6)/チェロの哀歓

私は40歳でチェロを始めるという奥手だったが、それでも何とか仲間と室内楽やオーケストラを楽しめるようになった。実は、高校生から始めたヴァイオリンの経験が少しはサポートしてくれているということがある。 といっても、ヴァイオリンとチェロは全く異な…

小説に見る日本と朝鮮半島/中国

朝鮮半島/中国は常に日本の運命を左右してきた存在であった。海洋国家という地勢的条件に恵まれての運命ではあったが。 北朝鮮の核は周辺諸国に対する重大な脅威となっているが、その昔、隋帝国は半島北部の高句麗侵略を意図し、これが成就されると、南接す…

音楽閑話(4)/ピチカート----- 内側の楽しみ

弦楽器は弓を用いて音を出すのが普通だが、時に、三味線のように弦を弾いて音を出す(ピチカート)ことがある。 これがピタリと決まると、実に効果的で、そこを心得た作曲家の作品には嫌でも心を動かされてしまう。 しかし、当然ながら、音程が良いというの…

「孤人」とは何様か?

最近よく見かける言葉は、従来の「一人暮らし」、「独身貴族」等と一味違うような「孤人」である。 これを時代を象徴するキーワードとして見ると、これまでのいろいろな言葉が思い出される。 ----- ベビーブーム、核家族、単身赴任、団塊世代、など。 孤人と…

記憶力と西郷隆盛

昨日の夕食に何を食べたか? これが思い出せずに、認知賞の前兆か?と悩む人がいるかもしれない。 ところが「記憶力」にはいろいろあって、それが分かってから悩んでも遅くはないのかもしれない----- というところが面白く、また記憶力の不思議なところであ…

未来に縛られずに生きられる?

先のコメント「過去を持てる幸せ」で、ある方から厳しいお叱りを戴いた。 その方には闘病中の家族がいて、「過去を持てる幸せ」とは、家族を亡くしても、すぐに幸せな思い出に変わるよ、という意味であれば決して許せないぞ----- という趣旨のものであった。…