2012-01-01から1年間の記事一覧

魅力の音作り/参考小品集

ヴァイオリンとチェロの演奏レパートリーのなかの、参考になりそうな小品(*)に限って、弦楽合奏曲、ヴァイオリン曲、チェロの曲、ピアノトリオ、弦楽四重奏曲、女性アカペラ、ミュージカル、ヴォーカル(男性)、インカ民謡、韓国歌謡、冗談音楽、ポップ…

寸感/指揮/リハーサル(小沢氏、茂木氏)

◇◇ 小沢征爾氏が指揮者修業中の佐渡 裕氏に語ったとさわれる言葉。 ----- もし君が馬鹿でなかったら、いまの仕事(アマチュアのオーケストラや合唱団などを指導する仕事など)をすべてやめて、親に借金してでもプロとしての勉強を始めたまえ。 (*)「僕は…

「多摩ファミリーオーケストラ」というところ

今般、ご縁があって東京都日野市を拠点とする「多摩ファミリーオーケストラ」第6回公演に些かの関わりを持つことを得ましたので、少し感想を書かせて頂こうと思います。 以下はオーケストラ役員さんたちのお話を基に私の僅かな見聞を加えたもので、多少の憶…

寸感/丸出し、電話&西洋音楽と日本人

◇ 馬鹿丸出し 礼節を欠いた題名ですが、これ以外に思いつくものがないので、敢えて掲げさせて頂きました。 電話での売り込みで経験させられたことです。 畳屋、生命保険、金融商品、古物商、などから売り込みの電話がかかってくることは珍しくありませんが、…

私の「カルメン」

最近になってやっと真打ちオペラ「カルメン」とされるDVDを入手することが出来た。カルロス・クライバー指揮、ゼフイレッリ演出、ウイーン国立歌劇場管弦楽団、ホセがドミンゴという最強の布陣である。 もっとも、製作は30年ほど前だから、単に私が知らなか…

私のアマチュア音楽小史

ある音楽愛好家倶楽部に原稿を寄稿してみました。 私は下手なアマチュア(ヴァイオリン/チェロ)として、長い間、室内楽やオーケストラにかかわってきましたが、一口にアマチュアの音楽といっても、そこにはいろいろな変遷や色合いがあります。「俯瞰」とい…

人様々、そして稚夢/老志

人様々、と言っても、優れた大作家あるいは哲学者が透徹した人間観察眼で表すもの、古今東西に通用する大文章------に及ぶようなものが私に書ける訳がない。 せいぜい出来るのは、たまたま目についたものについての雑感を、脈絡もなく並べ立ててみるくらいの…

あるアマチュアオーケストラの有意義な試み/親子コンサート

前年に引き続き、港北区民交響楽団の「親子コンサート」(2012.8.26)を拝聴させて頂きました。指揮は、先般「笑顔で演奏せよ」と団員に命じたとされる三矢幸子先生。 (*)主催/横浜市港北区役所ほか。ブログ「笑顔のコンサート」御参照。 「親子コンサー…

「よ」の効用

ブログ仲間が集ると時に「名文」の話になる。ただ名文を賞讃し、恐れ入るというだけでなく、自分も早く名文が書ける境地に到達したいものだ、という叶わぬ願望を込めてーー。 文筆家がよく薦めるように、私も名文の筆写を試みたことがある。お手本は藤沢周平…

寸感/芸術作品 製造法

芸術作品 製造法 芸術作品 は「閃き」から生まれる、と私は思う。そして、いつも何も閃かないので、私は芸術家にはなれない。 そう単純に信じ、また実際にもそうなのだが、世の中には違った便法も存在しているらしい。もう手遅れだが、もっと早く読んでおけ…

「3」と「2」と「室内楽」

(*)以下の一文は、以前のコメント”「3」と「2」/弦楽器の場合”、を焼き直したものです。 かっての太平洋戦争末期の話になるが、当時無敵とされた日本海軍の戦闘機「零戦」に悩まされた米軍は、格闘戦に強い「零戦」に正面から立ち向かうことを避け、2機…

ある同窓会のこと

皆様は小学校以来の「同窓会」をどのように迎え、どういう思いで過されておられますか。 私は終戦後の海外からの引揚げ者なので、残念ながら小学校、中学校の同窓会の楽しみは持てずにいます。 高校は京都の同志社でしたが、親しかった友人も少しずつ鬼籍に…

寸感/はやぶさ、闘病テレビドラマ

● はやぶさ 北朝鮮のミサイル騒動で、人々の関心が宇宙に注がれた、という機会に、はやぶさ 関連の本を手にしてみた。 はやぶさ は、いとかわ探査の使命を果たした後、数々の難関を突破して無事地球に生還し、未知の物質を持ち帰って宇宙研究に大きな成果を…

おじさん考

「おじさん図鑑」という本が刊行され話題を呼んでいるとか。 著者は女性イラストレーター。お得意のイラストを駆使して、おじさんの諸相を活写している。その(取材)範囲は驚くほど広く、例えば、次のようである。 ◇ 普通のスーツのおじさん ◇ 偉いおじさん…

音楽合奏・硬軟2題/シューマン、杉ちゃん&鉄平

● シューマン ピアノ五重奏曲。 シューマンが堅苦しい音楽というわけではないが、古来ピアノ入り五重奏曲の分野ではまず筆頭に挙げられる秀作。これと並んでブラームスのピアノ入り五重奏曲や同類のドヴォルザーク、フランク、フォーレ、ショスタコヴィッチ…

寸感/待ち時間、春の名曲、さて

◇ 待ち時間の活用?法 どうしようもない暇人の発想----- 例えば、薬局やクリニック等の待合い室にいるとする。名前を呼ばれるまでは時間を持て余すのが普通だから、そこに置いてある新聞や週刊誌を手に取ったりする。 読みかけて佳境にさしかかったところで…

寸感/まじめ、トポグラフイ、季節語、金曜日夜

◇ 和田秀樹「まじめな人ほど老化する」(PHP文庫)は面白い。普通、不まじめで自堕落な生活を送っている人は、何となく短命ではないかと世間ではお思われているからだ。 実際には憎まれっ子 世に憚る、とも言われるように、世に憚られながらも、強く生きてい…

コミュニケーション あれこれ

著名な映画監督 スピルバーグはインタビューで、(記憶が不確かだが)「作品は観客の想像力を喚起するものでなければならず、そこに映画史上に残る名作が生まれる原動力がある」といった趣旨のことを述べられていた。 名作と言われるものは観客との適切なコ…

とても叶わない人

仕事の能力にも直接間接に繋がることだろうが、人間的にみても とても叶わないなあ、と思われる人がいる。そういう人は、仕事をすれば、きっと他の誰もが及ばない力を発揮出来る、と周囲に確信させるだけのオーラを持っている。 具体的に言えば(私限りの規…