2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アンネット・ストウルーナート(再)

以前のブログで、ストウルーナートの「ゴンドラの唄」に感銘した、と書いたが、その続き。 外国人が日本の歌をメインに取り上げるのは珍しいことだし、それに「ゴンドラの唄」を含む歌唱そのものが、日本の心を素直に体現したものだっただけに、強く印象に残…

犬の真心

知人から、ある本を薦められた。岸本葉子「がんから5年」。 岸本氏は、癌手術後、精力的に病気とともに生きる人生の意味を、世に問い続けてきた方である。 普通、病気療養後、退院すると「生還おめでとう」として祝意を表され、それで終ってしまう。ところ…

時事寸感(3)福田総裁誕生 ほか

● 福田総裁/総理の誕生が華やかに伝えられるなか、首相官邸を静かに去る安倍氏の姿が写し出されていた。 志半ばで病気のために心ならずも政権を去らなければならなくなった安倍氏の心情を思うと、深く心をよぎるものがある。私は安倍氏が好きだった。 安倍…

時事寸感(2)福田総裁誕生 ほか

● 自民党総裁選挙について、最も印象に残った事の一つは「派閥」問題だった。 小泉前総理の政治信条の一つは「自民党をぶっこわす」だったが、今回の選挙ではその成果が現れている、と感じたものだった。 マスコミ等は「派閥」を記事作成の拠り所として、何 …

時事寸感/安倍首相辞任 ほか

◇ 安倍首相辞任の衝撃がやや鎮静化してくると、少し事情が見えてきたような気がする。当初、政権放り投げ、敵前逃亡などとも酷評されていたことも、病気がその一因だったことが明らかになると、流石に鳴りを潜めたようだ。 政治空白を招いた責任については、…

脱帽 黒澤明監督作品(その3)

テレビドラマ(黒澤作品のリメイク版)「天国と地獄」「生きる」を拝見したが、ネット上のブログでたまたま目についたものに限っても、いろいろな感想/批評にお目にかかれて、大変参考になった。 黒澤作品の完成度があまりに高かったためか、概して辛口のも…

脱帽 黒澤明監督作品(その2)

9月9日夜、「生きる」(10チャンネル)を見た。 実は、「生きる」という主題について黒澤監督作品を超えるものがあろうとは思われなかったので、どうしても見たいという気分ではなかったが、やはり見てよかった。 生き方(死に様)にはいろいろあってよい…

脱帽 黒澤明監督作品

このところ、テレビ10チャンネルを見ていると、リメイク版の「天国と地獄」、「生きる」が目につく。 前者については、解説版で疾走中の列車から現金3億円を投下する緊迫した場面が紹介されるが、投下現場にあった建物を、監督の意向によって取り壊してしま…