2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

音楽閑話(13)コマ劇場、チェロ音楽、枕頭音楽

◇◇ 新宿コマ劇場の閉館 近く終幕を迎えるという報道があり、いささかの感慨を覚えた。新宿という庶民の街の中心にあり、美空ひばりの公演などがあったことで有名。知名度は抜群の筈である。 最近では集客力が落ちたといわれるが、他館と比べて企画が当たらな…

寸感/小泉氏の音楽力、消費税前面に、男の約束

◇◇ 「音楽遍歴」(小泉純一郎 著)の本気度。 本気度とは妙な言葉かもしれないが、クラシック音楽への愛好度を示すお話には、どこまでが著者の本当の言葉か分らない場合が多いので、つい、このような失礼な物言いをしてしまった。一国の首相であった方には申…

終末医療/後期高齢者

終末医療については、事柄の性質上、重大な問題であるにも拘らず、あまり表立っては論議されてこなかった嫌いはあるが、それでも「緩和ケア」「尊厳死」問題など、マスコミにも取り上げられてきた経緯はある。 それが、今般、後期高齢者問題に絡んで俄に(?…

寸感/尺八、人力車、後期高齢者

◇◇ 尺八については「一音成仏」と言われている境地があることを知った。 一つの音を鳴らすだけで成仏の境地に至る、という尺八の極意らしい。 尺八は西洋楽器のように、多数の音を操る楽器ではない。なるほど、一つの音だけで、森羅万象-----すべてのことっ…

「余命一ヶ月の花嫁」の読み方

評判のテレビ作品「余命一ヶ月の花嫁」は、以前に拝見したが、書店で見かける同名書は読んでいない。というよりも、読む気力がないのは、私も肉親を半年前に癌で亡くしたからである。 それに、いくら筆力を尽しても、人の喜び、哀しみを完全に表現することは…