2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

蒙古を支えた重臣

大帝国を興し、日本にも存亡の危機を及ぼそうとした蒙古を牽引したのはチンギス・ハンだけではなかった。 堺屋太一氏の著作に教えられたのだが、大帝国の内政を支えたのは、チンギス・ハンに厚く用いられた重臣・耶律楚材であったという。 耶律楚材のモット…

音楽閑話(1)/天才ヴァイオリニストたち

私にとっての天才ヴァイオリニストの代表格といえはクライスラーとハイフェッツ、この二人しかいない。 演奏の天才なら一人に限ってもよさそうだが、個性/好みの違いで、どうしても二人いなければならない。 これを学んだのは田舎の高校生時代だった。 流行…

「3」と「2」/弦楽器の場合

先に「3」と「2」がかかわる例として、飛行機編隊と企業組織の問題を擧げてみたが、今回は ヴァイオリンの例。但し、私の個人的意見なので一般性はない(と思っている)。◇ よく見かける小アンサンブルで、ファースト・ヴァイオリンが二人の場合。ファース…

豆本/蔵書票

私の趣味というよりは、物好きというに近い。 ◇ 豆本というのは文字通り豆粒のように小さく可愛い本のことだが、その寸法については定義があるのかないのか。大体、掌に収まる程度の大きさだと思っている。 以前、豆本の組立て材料一式を求めて制作したこと…

「3」と「2」

数字で縁起を担ぐ趣味はない。「仏の顔も三度」は何やら面白いが、何故「三度」なのか、詮索する余裕までは持てない。 よくスピーチなどで、要点を三つに絞るとよく聞いて貰えて、しかも印象に残る、と言われる。それなら、その技法をブログにも適用すれば良…

不死身の紙飛行機

産経(06.8.19)に「飛べ! オヤジの夢」と題して、人気上昇中の紙飛行機の記事が出ていた。 私は飛行機が大好きで、新聞でもテレビでも、一寸でも飛行機の姿が映ると思わず注目してしまう。 人力飛行機や乾電池駆動の飛行機の話題は、まさに感動ものだ。 こ…

古希は古来稀なり-----か?

古希というのは古来稀なり、というのが定説であったが、古希年代がこれほど元気な時代は、古来稀なり----- というふうに変わってきているのではないか、と思わせられる節があるのが当節の風潮だ。 以前、80歳代の人が書いた本が大いに話題になったが、それに…

英米人も子音は苦手?

以前、犬は英語のほうが命令を理解しやすいのではないか、と書いた。それは語尾の子音が鋭く耳に届くかららしい、というのが私の推測だ。 日本人は子音に、従って英会話に弱い----- というよりは、そもそも言葉のなかに子音が少ないのだから、英会話下手は当…

ベートーヴェン所有のヴァイオリン

産経新聞によると、楽聖ベートーヴェンが所有していたヴァイオリンで演奏したCDが発売される由。 私は下手なヴァイオリン弾きで、ヴァイオリン曲を聞くのも好きだが、このCDを飛びついて買うかどうかは自分でも分からない。 理由は簡単で、ベートーヴェン自…

当節の困りもの----と、想像力

手足の不自由な方(年寄りを含む)などにとって、「一寸、何とかならんか」というものを列挙してみる。(単なる不満やクレームとも違う)。(順不同)。◇ 柔らかくて固い食パン/何やら矛盾しているが、ちぎって食べようとすると、柔らかいくせに、ヤケに抵…

蟻とキリギリスと定年

先に「定年」について触れたが、誰もが真剣に読んでくれたとは思われぬ(失礼)。普通、人は将来のことをあまり考えない(考えたくない)性向があるものだし、予測通りに事が運ぶことは滅多にあるものではない。(しかし、準備していないものは必ず起こるこ…

モーツアルトの怪

(1)モーツアルトといえば「癒し等の音楽」の筆頭にあげられるのが常である。 功徳はほかにもある。 胎教音楽の雄。牛乳、ブロイラー、植物栽培等に欠かせない生産工学面での存在感。高級社交サロンでの会話の必修科目。頭が良くなる、という説すらある。 …

道遥か----男料理

思い立って、一日だけ男性料理教室に参加したことがある。理由は、直接的には将来の「自立」のためだが、ほかに稽古事特有の前頭葉育成のための刺激/啓発が欲しかったからでもある-----と、一応大きく構えておこう。 料理というものは、食材、調味料、料理…

海外留学----諸刃の刃

海外留学はごく普通のこととなったが、その評価は普通ではすまない。海外まで行って勉強した割には、大したことないね、と冷評されかねないからだ。 行きはよいよい、帰りは怖い、ある海外留学生の弁によると、留学の成果レポートを出す時は恐ろしい思いがす…

指揮者なしの合奏----と、小泉丸投げ政治

大分前のNHKニュースだが、アメリカの「指揮者なし」合奏団のことが話題になった。 日頃、企業経営に腐心する経営者が、組織内のコミュニケーションの好例をそこに発見出来る、というものだった。 確かに、複数の組織人が、指揮者(リーダー)なしで一糸乱れ…

「南太平洋」----ミュージカルの最高峰

最近、幸せな気分でいる。以前から探し求めていた「南太平洋」のDVDが、たまたま立寄った書店で入手出来たからである。 ブロードウエイで大ヒットしたこの傑作が映画化されたのは、もう数十年前。映画それからテレビ映画で何回も見た私は、まずLP盤を手に入…

デヴィ夫人の思い---- 望郷の歌

インドネシア独立の英雄、スカルノ大統領夫人として誰もが知る超有名人。 数年前の新聞で知ったのだが、あまり報じられていない夫人の一側面は、クラシック音楽とのかかわりである。 「イブラ音楽財団」の会長として、コンクールやコンサート活動などを通じ…