時事寸感(4)沢尻エリカ ほか

◇ 公式舞台上での不遜な態度と人を食ったような無愛想な発言で大バッシングを受けたエリカ様は、後日のインタビューで、涙を流して謝罪していた。
 これを巡って、小倉キャスター(フジテレビ)が司会する番組で、この謝罪でエリカ様は免罪となるのか、それともやはり許せないのか----- ひとしきり話題となった。
 免罪説の人は、まだ若いのだから謝ることはない、今後これを糧として成長すればよい、というような趣旨の発言だった。
 私個人は、プロなのだから、どんな場合でも私情を表に出す事は許されないだろう、と思っていたので、謝まらなくていいという意見もありうるのか、と興味を持って聞いていたのだが、やはり将来に何らかの禍根を残すのではないか、と気になった次第だった。


 面白かったのは、司会を進行させていた小倉キャスターが、ふと、こんな問題は本当はどうでもいいのではないか、と発言して一同の苦笑を誘っていたことだった。
 言われてみれば、本当にどうでもいいことなのかもしれない。
 小倉キャスターは、普通なかなか聞けないことをズバリ発言して、我々の目を醒まさせてくれるところがある。マスコミずれしていないとでもいうのか。
 以前から私の好きなキャスターである。


◇ 久しぶりに自民党の集会でスピーチしている小泉前首相の姿を拝見した。
 参院選の応援演説では、人はうんと叩かれなくてはならない。叩かれてどうなるかというと「鈍感力」が身につくのである、とブッて会場を沸かせていた。
 自民党集会では、「人生には登り坂と下り坂があるが、もう一つ まさか という坂がある。私は、まさか安倍氏がああいう形で辞められるとは思いもよらなかった」。
 週刊誌に安倍を潰したのは小泉だ、と書かれていたようだが、そういうことも意識にあったのかもしれない。
 いま思っても残念でならないのだが、安倍氏に小泉氏のような、斜めに深刻な事態を笑い飛ばすような弁才があれば、辞任は避けられていたかもしれない。


民主党の小沢代表は 「政権を担う立場になれば、アフガニスタンでの国際治安支援部隊(ISAF)への 参加を実現したい」と語っているそうだ。
 これについては既にいろいろと論議が交わされているようだが、友人が教えてくれたネット上での匿名発言は印象的であった。
 アフガニスタンでの国際治安支援活動に自衛隊を投入すれば、インド洋での油補給活動に比べて遥かに人命損傷の危険度は高まる。いくら国連のお墨付きを得た活動であるといっても自衛隊員の死者を出せば、民意はどうなるのだろうか。


 ネット発言はこうだ。
 ------ これで死者が出たら、靖国で祭るの?それとも別の施設に?


<権兵衛の一言>
 麻生前幹事長は「2ちゃんねる」にも書き込むそうで、何でもそこでは新聞では分からない真実の声が聞ける、というような趣旨を述べているそうだ。