寸感/「人となり」とは

「人となり」つまり、ある人の人物像をはっきりさせるものは何か、ということですが、普通はその人の世における貢献度/業績を挙げるのが通例でしょう。
 しかし、見方によれは業績とは既に過去のもので、現在目の前に居る人物の実像を必ずしも反映していな場合があります。
 音楽の例で申すと、プログラムでは必ずといっていいくらい、コンサート出演者の実績/経歴紹介がありますが、聴衆が一番聞きたいのは、これから始まる演奏の是非であり、また、出演者の演奏に懸ける思い入れ、練習の有様、演奏表現に託すべき抱負、などです。(残念ながら、こうしたプログラムにお目にかかったことはありません。幸い、期待を裏切られれたこともありませが。もっとも、私が拝聴するのはアマチュアが多く、プロの演奏会には、長年、滅多に行く機会を得ません)。


 何を持ってくれば、百万言を費やす前に、簡潔/端的にその人となり を現すことが出来るのか。
 私がいま思い付けるのは次ぎのようなことです。(これ以上の的確なリトマス試験紙があれが御教示頂きたいものですが。失礼なことを申しました)。


● 人に「好き 嫌い」があるとすれば、何が嫌いかを教えて貰う。(人は嫌いなものによってのみその人の美的感覚を示す、と言われています)。
 例えば、黄色、にんじん、飛行機(高いところ)、昆虫、犬あるいは猫、活劇、噂話、クラシックあるいはロック音楽、前衛絵画、お涙映画、長距離旅行、等々。


 私が勘弁して欲しいのは要領を得ない長話(私自身の反省点)。テレビでは、意味の分らない跳ねたり飛んだりだけの番組。


● 暇な時間の過ごし方(退屈さを我慢出来るか)。


 私は、何らかの方法で、あるいは、何をしなくても、我慢出来なくてはいけないのだろう、と思っています。


● 日常的に習慣としている行為。そして、それが沢山あるほうがいいのか、平凡な生活に弾みを与える程度でよいのか。


 私は永井荷風の「断腸亭日乗」を参考にすることがあります。何はなくとも、あついは、ある目的を持って街に出る、とか。
 本はよく買うますが、細かい活字が読めないため積んどく本が増え、それがストレスになるので、なるべく買わないようにするのがストレスになります。流行のタブレット電子書籍を拡大画面で読みたいのですが、メカ弱いし。
 紙の本には愛着があります。しかし、電子書籍で、全ページ検索など、新しい読み方に期待したい気持も。


 朝起きて顔を洗う、程度のことは省略。喫茶店にはほぼ毎日行きます。図書館へ行っても、借りた本を運搬するだけに終わることが多いです。
 週単位のことで申せば、金曜日には読売新聞夕刊を買いに出て、連載の有名人と犬/猫との交友記を喫茶店で読むのが楽しみ。
 月単位では、何度かアマチュア仲間と合奏して恥をかき適度のストレスを享受?。平素は練習が必要だがストレス過剰気味。
 年単位では、お正月にある程度の計画を立て、それを毎年繰り返しているだけなのが実情。
 総じてあまりパッとしない(人となり)生活の毎日です。

私の暮らしかた

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