「余命一ヶ月の花嫁」放映の意味


「余命一ヶ月の花嫁」のテレビドラマが放映されるようです。
 以前にも見て、ブログにも書いた記憶があるので、リメイク版なのでしょうか。
 いまでも原著を書店で見かけることがあるので、根強い人気があるものと思えます。
 この「人気」とは、どういうものなのでしょうか。
 内容から見ると、確かに人に強く訴えるものを持っております。余命一ヶ月の末期癌の娘さんを励ますために、友人/家族たちが偽装結婚式を挙げてあげる、という構成になるようです。
 だが、本当に、何が誰を惹き付けるのでしょうか。
 作品を見て、内容に涙するのはいいとしても、それが、今後の癌治療に何がしかの貢献をしたり、一般の人に癌予防の大切さを周知するだけの強いメッセージを発するものでなければ、あまり意味のないもの-----というよりも、単なるお涙頂戴ものと思うしかないように思えてなりません。もっと、癌患者/家族の心情を汲み取った作品にして頂きたい、と思うものですが。
 この作品のテレビドラマ化は、当の主人公側がアッピールしたものだ、という説があります。自身の身の上を広く世間に知ってもらい、それを今後の癌対策に活かして貰いたい------という主張であれば、納得できます。が、単なる、売り込みに過ぎないとしたら------ ?
 制作側のテレビ局スタッフに、癌治療を体験した人間はいなかったのでしょうか。
 結婚式場面や別れの涙を写し出した予告編を見るたびに、複雑な気持にさせられます。


 皆様はどのように感じられるのでしょうか。
<権兵衛の一言>
 制作側の制作余話のようなものがあれば、是非聞いてみたいものです。
視聴者からの反応はあることでしょうが、本当は、無言の視聴者層のなかに、強いメッセージが隠されてあるような気がいたします。

明日もまた生きていこう 十八歳でがん宣告を受けた私

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