音楽閑話(16)/ 松田理奈の風格(その2)


 先に御紹介した天才ヴァイオリニスト松田理奈さんのことだが、彼女の才能の背景を示す書き込みがネットで散見されたので、その要旨を御紹介してみる。


● 本番とCD録音では弾き方をかえる。(本番では自由奔放に、録音でが丁寧な演奏を心がける、という意味に解される)。
● 演奏は BGM風にサラりとだけは仕上げたくない、と心がけている。
● 今一番尊敬しているヴァイオリニストはジュリアン・ラクリンである。
ニュルンベルクで師事しているのはダニエル・ゲーデ教授(元ウィーン・フィルコンサートマスター)。? 最近のレッスンでは、よくメロディーを口で歌わされる。? 口で歌った後に弾いていみると、別人のような演奏になる。作曲家たちは、口ずさみながら作曲したのかな……と思ったりする。


<権兵衛の一言>
 これだけのことからでも、本物の弦奏者として大成を心がけている者にとっては、多くのものが汲み取れる筈であろう。
 

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